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寂しいと淋しいの違いや使い分けを徹底的に解説

「さびしい」という言葉には、「寂しい」「淋しい」という2種類の漢字がありますが、それぞれの意味や由来にはどんな違いがあるのでしょうか。両者の違いを詳しく紹介しています。



「寂しい」と「淋しい」の使い分け

「寂しい」と「淋しい」は、どちらも読みは「さみしい」「さびしい」で、意味も一緒です。使い分ける必要はありません。

「寂」と「淋」を場面によって使い分けるべき、と考える人もいますが、それぞれの漢字に抱くイメージは人によって違うので、使い分けたとしても意図が正確に通じるとは限りません。

「寂」は常用漢字ですが、「淋」は表外漢字ですので、教科書や新聞などでは「寂」が使われます。

「寂」と「淋」の違いと語源

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「心が荒れすさぶ」「勢いが衰える」「古くなる」という意味の「荒ぶ(さぶ)」が語源といわれています。「錆び」が語源という説もあるようです。

「寂しい」
「叔」は細く小さいという意味で、「宀(うかんむり)」は家です。「寂」は、家の中の声が細く小さくなった様子を表すようです。「静寂」や「侘び寂び(わびさび)」に使われます。

「淋しい」
「林」は、樹木がたくさん群がって生えている場所のことですが、そこから、絶え間なく続くという意味もあるそうです。「氵(さんずい)」は水です。「淋」は、絶え間なく水が滴る様子を表し、本来は「さびしい」という意味はないようです。

Sumie
さんずいのほうの「淋しい」は、涙とか鼻水が止まらないときに使うイメージですね。
Yuta
パソコンでは両方変換されますけど、さんずいのほうは「淋病」でしか使ったことがないです。ちなみに、尿道から膿が流れ出るから淋病というみたいです。

「さみしい」と「さびしい」の違い

fear

どちらも正しいですし、意味も一緒ですが、「さびしい」のほうが古くからあります。「さびしい」が途中から「さみしい」に変化したようです。

常用漢字表では、「寂しい」の読みは「さびしい」となっていて、放送などでも「さびしい」と読むのが一般的です。

ちなみに、「目を瞑る」の「つむる」も「つぶる」から変化しました。このように、「b→m」の変化はよくあることだそうです。

「寂しい」の意味

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辞書で「寂しい」という言葉を引くと、次のように書かれています。

寂しい

①あるはずのもの、あってほしいものが欠けていて、満たされない気持ち。物足りない。さみしい。
②人恋しく物悲しい。孤独で心細い。さみしい。
③人けがなくひっそりしている。心細いほど静かだ。さみしい。三省堂大辞林

家族や恋人を失ったり、遠くに行ったときに寂しさを感じることが多いように思います。

最初からひとりで生きてきた人は、「足りない」と感じることもないので、家族や恋人がいなくても寂しくないはずですが、周囲から「寂しいでしょ」などと言われ続けると、「自分は寂しいのかもしれない」と考えたり、「楽しくないのは恋人がいないからだ」と責任転嫁したりするようになるかもしれません。

まとめ

「寂しい」と「淋しい」の違いをまとめると次のようになります。

  • 「寂しい」と「淋しい」は、意味も読みも一緒で、使い分けは必要ない
  • 「寂」という字は、家の中で声が細く小さくなった様子を表す
  • 「淋」という字は、絶え間なく水が滴る様子を表す
  • 「寂」は常用漢字だが、「淋」は表外漢字である
  • 新聞や教科書などでは「寂」の漢字が使われる
  • 読みの「さみしい」は「さびしい」から変化したもの

本記事では「寂しい」と「淋しい」の違いを紹介しました。