「初デートで沈黙すると次はない」と考える人は、男女とも半数以上いるそうです。知り合って間もないと、相手が好む話題がわからなかったり、緊張して会話が広がりにくかったりします。本記事では、初デートでそのまま使える会話のネタと沈黙の対処法を紹介しています。「人見知りなので初めてのデートは不安」という方は参考にしてみてください。
初デートで会話が難しい理由
緊張して話題が浮かばない
リラックスしていると、「さっきの子可愛かったな」「この近くに美味いラーメン屋あったな」といった連想が働きやすいですが、緊張していると、目の前のことだけに集中しているので、話題が浮かびにくいという特徴があります。
相手の好き嫌いがわからない
知らないうちに相手のコンプレックスを刺激してしまったり、相手の好きな芸能人やスポーツチームを悪く言って不機嫌にさせてしまうといったことが起こりえます。お互いの好き嫌いがわからないため、会話も探りさぐりになってしまいがちです。
正解の空気感がわからない
普段の様子をお互いに知らないため、相手はただボーッとしているだけなのに、「何か怒らせることを言ったんじゃないか」「退屈で帰りたいと思っているんじゃないか」といつも以上に心配をしなければならないこともあります。
良く思われくてハードルを上げる
「つまらないことを言って評価を下げたくない」という心理が働いて、普段よりも発言に慎重になってしまうことがあります。萎縮して口数が減ったり、逆に自分を大きく見せるために見栄を張ってしまうこともあります。
デートで使える会話のネタ
- 天気の話は服装や過ごし方に関連させる
- 食べ物の話は次のデートにも役立つ
- ペットの話は家に行くきっかけになる
- 趣味の話はどこが好きなのか理解する
- 仕事の話は自慢にならないよう注意
- 出身地の話は地元愛の大きさがわかる
- 好みのタイプの話は好意を示せる
- デートの服装の話は関心を示せる
- 次のデートの話をすると実現しやすい
天気の話は服装や過ごし方に関連させる
話題というよりも挨拶に近いですが、「天気の話」は無難なネタとしてよく紹介されています。ただし、「今日は良い天気ですね」と言われても、人見知りの人は「そうですね」とだけ返して、沈黙に誘導してしまいがちです。「最近ずっと雨でしたよね」「今日は洗濯日和ですね」など、自分の知っていることや感想を付け加えると印象が良くなります。
食べ物の話は次のデートにも役立つ
「食べ物の話」は、いくつかの理由で初デートに最適なネタです。まず、好きなスポーツチームや音楽のジャンルのように、相手と違っても対立する心配がありません。食事をしない人はいないので、誰もが興味を持ちやすい話題です。また、おすすめの飲食店など、自分の好みに興味を持たれるのは嬉しいことだからです。
ペットの話は家に行くきっかけになる
相手がペットを飼っていなければ話になりませんが、「ペットの話」も無難で盛り上がりやすいネタです。「ペットを見せてもらう」という口実で、お互いの家に行くきっかけになったりもします。「実物を見てみたい」と言ったときの反応で、脈ありの度合いをチェックすることもできます。
趣味の話はどこが好きなのか理解する
「何か趣味はある?」と尋ねるとハードルが高いので、「休みの日は何をしているの?」といった質問のほうが好まれます。自分が熱中している何かがあれば、気持ち良く語れます。趣味の話を広げるときは、たとえばバスケ好きの相手なら、「バスケって何人チームだっけ?」と一般的な質問ではなく、「バスケのどんなところが好きなの?」と個人的な質問のほうが盛り上がります。
仕事の話は自慢にならないよう注意
自分の仕事に誇りを持っている人なら、仕事について語るのも好きです。特に男性は、自分の能力が他の男性よりも優れていることを示して女性にアピールしたいと考えるので、武勇伝を語りたがります。相手が自慢をするときは、「すごいですね」「さすがですね」と「さしすせそ」で褒めるといい、などといわれます。
出身地の話は地元愛の大きさがわかる
地元愛がある人ほど、出身地のことを語りたがる傾向があります。自分の出身地のことを語りたいがために、「ご出身は?」と尋ねる人も少なくないので、出身地をきかれたときは、答えたあとに「あなたは?」と聞き返すのもいいと思います。
好みのタイプの話は好意を示せる
好みのタイプを質問されると、自分が異性として意識されていると感じて嬉しくなる、という人が多いようです。「恋人はいるの?」「最近デートした?」などの恋愛事情を探る質問も、脈ありのサインとして歓迎されます。
デートの服装の話は関心を示せる
ファッションに気合いが入っているときほど、他人に褒められると嬉しくなります。いつもと雰囲気が違うと感じたら、素直に反応することが大切です。相手が女性のときは、特に服装に注目する必要があると思います。
次のデートの話をすると実現しやすい
「今回は楽しめていますか?」「次はどこに行きたいですか?」など、今後のデートにつながる話は基本的に喜ばれます。相手を気遣っている態度を示せますし、同時にお互いの好意を確認することができます。
沈黙してしまう人の共通点
知りたいことが明確でない
沈黙を避けるために、自分も興味がないことを質問する人もいますが、「話を聞いてもらえていない」と相手を退屈させるばかりです。次のように、テーマが次々と移り変わる会話は、典型的な悪い例です。
知りたいことがない例
このように次々と話題が移り変わると、質問に答える側は「本当に知りたいことを質問しているのか」と疑念を抱き、真剣に答える気力が失せます。結果、一所懸命に質問をするほど、雰囲気が悪くなるといったことになりがちです。興味がないことを質問すれば、必ず相手に見抜かれるので、相手の中に少しでも興味が持てるものを見つけて、そこから話を広げるのが大切です。
知りたいことが明確な例
これは仕事というテーマで、「相手がどんな気持ちで働いているのか知りたい」という目的意識を持って、会話を展開していった例です。まずは働いていて楽しいのか辛いのか、楽しいのなら何が楽しいのか、似ている他の仕事ではなく今の仕事を選んだのはなぜか、という具合に掘り下げていくと、「自分に興味を持ってくれている」と相手は感じることができます。
相手を観察していない
明らかに相手が憔悴しているときは、「今日は良い天気だね」などと悠長に言っている場合ではなく、まずは「どうしたの?」と心配すべきです。緊張しても沈黙にならないように、あらかじめ会話のネタを考えておくことも大切ですが、それに縛られずに、相手の反応に合わせて話題を柔軟に選び直すことが大切です。
相手をよく観察した例
まず、久しぶりに会った相手がやせて見えたので、「やせましたか?」と質問しています。このときの相手の反応では、これがポジティブな変化なのか、それともネガティブな変化なのかわからなかったので、「忙しかったんですか?」と安全側の質問をしています。「ダイエット成功したんですね」と明るく言ったとき、もし相手が病気でやせてしまっていたなら、無神経と思われてしまうからです。
知らないものに興味がない
相手が趣味や好みについて語ったとき、知らない単語が出てきただけで話題を変えようとしたり、それだけで相性が悪いと決めつけてしまう人も多いですが、それはもったいないと思います。知らないことでも、説明を聞けば理解することはできますし、それ自体に興味はなくても、相手がそれを好きになった過程には興味を持てるかもしれません。
知らないものに興味を示した例
「好きなアイドルの話をされたけれど、そのグループのことを知らない」というケースです。知ったかぶりや嘘で好きだと言うのは、確実に見抜かれるのでダメですが、相手に興味があれば、「どこが好きなの?」「なんで好きなの?」という方向に会話を広げることはできます。
相手のペースを無視してしまう
じっくり考えて慎重に言葉を選びながら話すタイプの人は、思いついたまま反射的に早口で話すタイプの人と一緒にいると、「急かされてる気がする」「いい加減な人に見える」と感じてしまいます。また、深刻な悩みについて話しているのに、相手がジョークだと受け取って笑っていたら、「酷い人だ」と感じてしまいます。
テンションが噛み合わない例
オーバーな反応が必ずしも好まれるわけではない、という例です。「上司からパワハラを受けて悩んでいる」と相談されたときも、相手が怒っているなら一緒になって憤慨するのもありですが、相手が客観的な判断を望んでいるなら冷静に最後まで話を聞くべきです。このように、相手の感情の高ぶりや声の大きさに合わせて対応することも重要です。
初デートで嫌われるネタ
過去の恋愛事情
「大切な思い出を汚されたくない」「嫌な記憶だから考えたくない」「昔の恋人の話をして嫉妬させたくない」といった理由から、過去の恋愛の話はしたくないという人は多いです。初デートでこういった話をすると、デリカシーがないと思われます。
家族や親友のこと
知り合ったばかりの人に、大切な人の話をするのは抵抗がある、という人は多いです。「バカにされたりしたら嫌だ」と考えるのか、「家族構成や交友関係をチェックされてるみたいで嫌だ」と考えるのか、人それぞれだと思いますが、「まずはお互いの話をしたい」と感じるようです。
結婚観やステータス
初デートでいきなり結婚後の将来像について語ったり、年収や家族の職業などを質問したりすると普通は嫌われます。見合いのように、「結婚相手を見定めている」という認識がお互いにあればいいですが、片方だけが結婚を焦っていると、「いろいろ期待されてそうで気軽に会えない」「自分の気持ちは無視されている気がする」と感じさせる原因になります。
特定の個人の愚痴
好き嫌いを伝えることは大切ですが、特定の個人に対する愚痴は、他人の悪いところばかり見ていると思われるので、初デートでは控えたほうがいいと思います。共通の知人や有名人の愚痴などは、共感が得られるなら親近感に繋がりますが、そうでないときはネガティブな印象になるのでやはりリスキィです。好きなものについて語ったほうが好印象です。
政治や宗教のこと
まず、多くの若い人はあまり興味がないと思います。政治の話は、個人的にはありだと思いますが、一般的には好まれないようです。主観的な見方しかできない人が多いことなどが理由だと考えられます。宗教については、正しさを他人と論じるものではありません。自分にとって価値があるなら利用すればいいと思います。
相手の容姿に関して
知らないうちに劣等感を刺激して、相手を傷つけてしまうことがあるため、他人の容姿について意見することは控えたほうがいいと思います。相手を褒めたいときは、容姿ではなく、相手の内面や持ち物のセンスを褒めるのが無難です。
沈黙したときの正しい対処法
沈黙が嫌じゃないことを伝える
緊張したり、黙ってしまうことは悪いことではありませんが、「不機嫌そう」と誤解されてしまうとしたら問題です。「緊張して話すことが思いつかないけど、すごく楽しいよ」と言葉にして伝えることで、相手を安心させることができます。
店から出て歩いてみる
雰囲気を変えるために、散歩をしたり、店を変えてみるという方法です。景色が変わるだけで、新しい話題が浮かびやすくなります。また、向かい合って沈黙するのは苦痛でも、同じ方向を見ながら歩くなら、それほど気にならないかもしれません。
スマホでアプリや写真を見せる
友達や趣味の写真を見せたり、おすすめのアプリや商品を紹介したりして、相手が関心を示すものを探る方法です。自分から提供できるネタがなければ、相手のおすすめのアプリなどを教えてもらう手もあります。
次に行きたい場所の話をする
今すぐに行ける場所の話でもいいですが、次のデートで行きたい場所の話をすることもおすすめです。2度目のデートの約束をするなら、デート中に対面で誘うと、応じてもらえる確率は高くなります。
まとめ
初デートで盛り上がる会話のネタについてまとめると次のようになります。
- 天気の話は、服装や過ごし方の話に繋げられる
- 食べ物の話は、覚えておくと次のデートで役に立つ
- ペットの話は、お互いの家に行くきっかけになる
- 趣味の話は、どこが好きなのか理解することが大事
- 仕事の話は、自慢にならないように注意
- 出身地の話は、地元愛が強い相手には喜ばれる
- 好みのタイプは、相手に好意を示すことができる
- デートの服装は、相手への関心を示すことができる
- 次のデートの話は、デート中にすると実現しやすい
本記事では初デートで使えるネタを紹介しました。「初デートで会話が途切れて気まずい雰囲気になる」という方は参考にしてみてください。